2011年 05月 22日
危急の大手術が決まった時から母が言う 「紅ちゃん、ごめんね」 「なに言ってるだね、こんな時ぐらい 自分のことだけ心配していな」 母は昔からこうしていつも自分のことより人のことばかり心配してきた。 今回の事態も自分が面倒をかけて申し訳ないと思ったのだろう。 手術室に入る前にもまた繰り返す 「紅ちゃん、ごめんね」 いざ手術室に入ろうという寸前に函南から長女が 駆けつけ声をあげる。 「モモだよ、モモが来たよー お母さん頑張って!」 すでに手術室に向かって動き出したベッドの上で 母はしっかりとした声で答えた。 「ご苦労さまねー」 手術室に消えてゆく白い手がゆっくりと 僕らに向かって振られていた。 ※病院は静岡の駿府城のお堀端にあります。(写真) コンビニで買ったおにぎりをこの近くのベンチに座って食べています。
by AKATENSAN
| 2011-05-22 00:00
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